「蓮は、自分が居なくなることばかり言ってるけど、
私が居なくなること、考えたことがある?」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
悲しげに言うのその瞳に、
オレはいつしか吸い込まれていった。
 
そして、
が消えてしまう”という悪夢を、
考えることをやめてしまった。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
The scene which you looked at.
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
意識してを傍におかなかった。
 
本当は誰よりも傍にいて欲しかった。
 
 
 
あの一言が離れない。
 
 
 
”私が居なくなること、考えたことある?”
 
 
 
 
 
 
 
ないと言ったら嘘になるだろう。
だが、
あると言っても嘘なのだ。
 
 
オレは、が居なくなるということを認めない。
その原因となるものを必ず消してやる。
 
 
 
 
 
・・・オレはただ、
常にオレだけのことを考えていて欲しい、
と、伝えたかっただけだった。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
・・・貴様、オレの前から消えるのか?」
「・・・消えたら、蓮はどうするの?」
「・・・・・別に、特にどうもせん。」
「そう。」
 
 
 
 
 
 
 
視線は大地に向けられる。
心にもない言葉が、口を伝って音となる。
 
は、本気にしただろうか。
 
 
 
気になって、なにげなくその表情を伺った。
 
 
 
 
 
 
「・・・泣いているのか?」
「私は、いつも心の中を蓮でいっぱいにしていたかった。」
「”いたかった”・・・なんだ、それは。」
「過去形。」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
の視線は、
大地から大空へと向けられていた。
 
 
 
頬を伝うその雫は、美しく光り輝いている。
 
 
 
 
触れたくて、
そっと手を伸ばした。
 
 
 
「・・・本当なのだな。」
「・・・うん。」
「オレから離れて何処へ行くというのだ!
認めん!絶対に認めんからな!」
「行かなくてはならないから。
・・・蓮が私が居なくなってもどうもしないのなら、私はなおさら・・・行かなくちゃ。」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
立ち上がってオレに背を向けた。
 
ただそれを見つめることしかできない。
 
 
 
最後に、振り向いて笑ったが・・・脳裏に焼き付いて離れない。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「蓮に逢えたことが、私の最大の幸せね。」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
そう言って、
何よりも愛しいは・・・
 
オレの目の前から姿を消した。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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