「・・・・・ああいう居なくなり方をして、
貴様はノコノコとまた此処に来たのだな?」
あれから1ヶ月。
最初のうちは本当に悲しくて、
不覚にも涙を流さずにはいられなかった。
人知れず、本当にたくさん泣いた。
・・・は、ただ中国に帰っていっただけ。
それがどうにもこうにも悔しくてならない。
「蓮、怒ってる?」
「あたりまえだ。
・・・貴様が思わせぶりな態度をとったからな。」
「・・・思わせぶりな態度をとったから、なに?」
「・・・・・・・・何でもない。」
「何でもないわけないでしょ?」
「何でもないのだ!」
見る見るうちに、は表情を変える。
すまなそうな顔から、ムッとした顔。
そういうのを見るのも悪くはないな、
と、考える自分がいるのがまたも悲しい。
「私だって・・・。」
「なんだ。」
「私だって、蓮に私のことでいっぱいにしてもらいたかったんだもん。」
「・・・どういうことだ。」
「蓮、いっつも”オレが居なくなったら”ってばっかり言うでしょ?
本当にもう、いつもいつも考えて、悲しくて不安でたまらなかったんだよ。」
「そうか・・・・・。」
また悲しそうな表情になる。
を見ていると、オレはオレでなくなる。
”しか見えない。”
そんな言葉があてはまる。
今にも泣きそうなを抱き寄せて、
耳元でそっと囁いた。
「・・・すまなかった。
だが、も悪いのだぞ。
オレをこんなにも不安にした罪は重い。」
大きく見開いた瞳。
慣れない微笑みを投げかけて、
そのままと、
久しぶりの甘い時間を共有する。
もう、オレから離れることをほのめかせないような
甘い時間。