「うん・・・。だって、ロスが傍にいてくれてるから・・・。・・・ロスは? 幸せ??」
ギリシアの聖域に来て、まだ間もない頃、私は不安で仕方なかった。
それでも、いつも心には少しの不安が絶えず留まっていた。
ふと目を覚ますと、目の前に先程夢で見た暖かな小宇宙を感じた。
が叫ぶと、ぽうっ・・・と、誰かの人影の様なものが浮かび上がった。
それからというもの、は、常にその小宇宙によって守られている気がしてならなかった。
あれから2ヶ月程経った夜、ふと、ある男の名を呟いてみた。
「アイオロスなんでしょ・・・?? いつも私を見守っていてくれたのは!!」
「・・・やっと逢えた・・・アイオロス・・・・・。」
2ヶ月前に感じた時と同じ、力強くて優しくて暖かい小宇宙を纏った青年だった。
「くすっ・・・・・・、お月さまが教えてくれたのvv」
「ずっと貴方に逢いたかったの・・・。逢って色んな話がしたかったの。」
「もしも俺が生き返ってしまっていたら、には出会えなかっただろ??」
「・・・ア・・・・イオ・・ロ・・・・ス・・・あり・・・・が・・と・・・・・。」
アイオロスは、私の大粒の涙を手でそっと拭いてくれた。
「・・・でも・・・・わたし・・・の・・・ため・・・・・に・・・・・・。」
「大丈夫だよ・・・・、俺の事は。・・・もう行かなきゃ・・・・・また必ず逢えるよ・・・・。」
アイオロスはそれだけ言うと、私から離れ、またすうっと消えていった・・・・。
「・・・いや・・・・・いやっ・・アイオロス・・・・何処へも行かないで・・・・。
せっかく逢えたのに・・・・・アイオロスっ・・・・ぃやっ・・・・・・・いやあぁぁぁぁぁぁっっ!!」
2年前のあの日から一日たりとも忘れた事の無い、この小宇宙の主は!!
「アイオロスなの?! 何処?? アイオロスっ!! 何処にいるの??」
背後から名を呼ばれ、振り向いた先に居た人こそ・・・・。
アイオロスは、アテナの力によって奇跡の復活を遂げていたのだった。
「・・・待たせてごめん・・・。でも、これからはずっと一緒だ・・・・。」