人通りの多い通りを抜けるとアイオリアは坂の手前で大きく深呼吸をひとつする
片手には小さな花束、そしてポケットの中には に贈るプレゼント
「お前さ その格好、何か足りないな。ちょっと待ってろよ 」
そう言って奥に入っていくと マフラーを手に戻って来た
「いいから早く の所へ行けよ 足止めして悪かったな 」
暖かな光が灯っている戸口に立ってアイオリアはゆっくりそのドアを2回ノックした
「アイオリア様の身体、冷たいですね 外寒かったですか?」
愛しい恋人の身体いっぱいの愛情表現は、嬉しいけれど未だに慣れなくて
触れられる度に早くなる心臓の音を抑えるのに苦労する
「気のせいなんかじゃないですよ ちょっと待ってて下さいね 」
綺麗にデコレーションされたケーキと温かい飲み物が入っているポット
アイオリアが持ってきた花束も小さな花瓶にいけられている
「はい こういうのを作るのは結構好きなんですよ 」
切り分けられたケーキを2人で食べて しばらくゆっくりと時間を過ごす
身を縮ませる の手をとって、自分の上着のポケットに入れる
逆のポケットに入れておけば良かった。。。と思った時にはもう遅くて
「見つかってしまったな もう少し後で。。。と思っていたのに 」
箱を開けた が眼にしたのは美しい装飾が施されたロザリオ
「ずっとアイオリア様が持っていたものなんですよね 」
「これをしていればいつもアイオリア様と一緒、っていう感じがしますね 」
「していなくてもいつも一緒 っていうのはどうだ?」
それはきっとクリスマスの魔法っていうものなのかも知れない
「12時からクリスマスのミサがあるんだ もう始まってるかも。。。」