「アイオロス様〜〜。おはようございます。」
 
         「おはよう。。」
 
         「今日も朝からトレーニングですか?」
 
         「ああ。いくら平和だからと言っても、聖闘士たるものトレーニングは欠かせないからな。」
 
 
 
         声をかけられたアイオロスは、明るい笑顔を返した。
 
         その後ろに、一つの思いを隠して。
 
 
 
         毎日のトレーニングは欠かせない。
 
         もっと強くなりたいから。
 
 
 
         聖戦が終わり、アテナの力によって甦った。
 
         今度こそは守りたいから。
 
 
 
         13年前、私にもっと力があれば。
 
         あんなにも多くの血が、流れることはなかっただろう。
 
         自分の弱さを、呪った。
 
 
 
         だから、もっと強くなりたい。
 
         守りきれるだけの力を、手に入れるため。
 
 
 
         アテナを。
 
         仲間を。
 
 
 
         そして、愛しいを守りきれるだけの力を。
 
 
 
         「ところで、。」
 
         「はい、何ですか?」
 
         「はトレーニングをしているのか?」
 
         「えっ!?いや・・・あの・・・」
 
         「だめだぞ〜。
 
          ヒーリングが主な仕事だと言っても、聖闘士なんだから。」
 
         「・・・・はい・・・・・」
 
 
 
         アイオロスは、不承不承返事をしたの頭に手を置き、髪をクシャクシャにして頭をなでた。
 
         そして、楽しそうに笑いながら、一つの提案をした。
 
 
 
         「それでは。明日から一緒にトレーニングだ。」
 
         「ほえ!?」
 
         「朝5時、集合だ。」
 
         「5時!?無理です!!起きれません。」
 
         「早起きしないとダメだぞ。
 
          しかし、起きれないと困るな。」
 
         「そっ、そうですよ。
 
          私が遅れたら、アイオロス様のトレーニングのお邪魔になってしまいます。
 
          だから、私と一緒にトレーニングするのはなかったことに。」
 
         「だからおまじないをしてあげよう。」
 
         「おまじない?」
 
 
 
         の辞退に聞く耳もたず、
 
         不思議そうな顔をしたを抱き寄せると、アイオロスはの額にキスをした。
 
 
 
         「明日、朝5時だからな。」
 
 
 
         額を手で抑え、頬を赤くしているを残して、アイオロスは自宮に帰っていった。
 
 
 
         明日からとトレーニング。
 
         トレーニングは欠かせない。
 
         守りきれるだけの力が欲しいから。
 
         そして、これからはとともに居れるから。