”では つぎのリクエストです。”
 
♪〜・・・♪♪♪〜・・・・・
 
 
 
 
 
「あ、ラルク。」
 
オレの隣で眠っていたは、
ある曲を待っていたかのように目を開けた。
 
の寝顔を楽しんでいたオレにとっては迷惑な曲。
 
 
 
 
 
「・・・歌っているのか?」
「歌っちゃまずかった?」
「いや、そんなことはない。」
 
 
普段歌など口ずさまないが歌っていた。
ラジオの中の声の主は歌い続ける。
 
 
 
 
”息もできないほど君にこわれてる”
 
 
 
 
 
 
 
その歌詞が耳に引っかかる。
見つめる先は、嬉しそうに歌を歌う
 
その瞳は輝いていて、声の主だけの為に歌う。
そして嫉妬。
 
 
 
「貴様は・・・オレには歌わないのに・・・そいつには歌うのか。」
「え?なに?」
 
 
 
 
 
ラジオの前の愛しい者を、この腕の中に閉じこめた。
 
歌はまだ続いている。
 
 
 
”この風に消えないように君をつかまえた”
 
 
 
 
 
 
「蓮、知ってたの?この曲。」
「知らん。」
「だって・・・。」
 
ほら、と言って微笑む。
何のことかわからずにいた。
するとは耳元でもう一度歌う。
 
 
 
 
”虹色に輝く素敵な瞬間だから”
”この風に消えないように君をつかまえた”
 
 
 
 
 
「・・・・・っ。」
「嬉しいな。
蓮がそんなに大切に思っていてくれたなんて。」
「フン。」
 
 
 
 
 
 
 
抱きしめる腕には自然と力が入った。
 
 
オレは確かに想い焦がれて、
息もできないほど、を愛している。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
”手をつないだまま墜ちていくのも悪くないね”
 
 
 
 
「そうだな、悪くはないな。」
「え?ちょ、ちょっと蓮?!」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
虹色に輝く素敵な瞬間だから
この風に消えないように君をつかまえた