を見つけた途端に、身体が勝手に動いた。
頬を包み込み、
使ったことのないような甘い声で、
オレは名前を囁いた。
そっと、そっと。
紅潮するを可愛らしく想いながら、
気の利いた言葉もなく、
深い口づけをする。
いつものオレらしくない行動。
何があったか解らないと言った表情で、
はオレを見つめていた。
正気に戻るまで、随分と時間をかけながら。
「蓮・・・・・。」
呼ばれる名前。
自然に出る溜息。
仕掛けたのはオレ。
なのに、愛しいを責めているのも・・・オレ。
「罪作りなのだ、貴様は。」
「な、何が?」
「・・・・・いや、無防備なのだ。」
「私?」
「そう。」
意外な答えだったのか、何度も瞬きしてオレを見た。
それもそうだ。
恋人でもなんでもない男から、そんなことを言われる筋合いはない。
・・・だが、
オレは言ってしまった。
「無防備だから、キスするの?」
「そうではない。」
「じゃあ、よくわかんないけど・・・罪作りだから?」
「そうではない。」
「じゃ、なんでよ。」
キッと睨まれる。
強い目。
しかし、綺麗な目。
オレはの瞳が好きだ。
睨まれても怖くはない。
ただ、怖いのは・・・拒絶されること。
「怒っているのか?。」
「・・・・・理由を言ってくれなくちゃ。」
「嫌だったか?」
「き、今日の蓮、変だよ?」
「そうだな。確かに変だ。」
水が氾濫して、全てを飲み込むように。
太陽が沈んで、闇が大地を包むように。
オレは、への想いに溢れていた。
ただだけを見ていたい。
感じていたい。
愛して・・・いたい。
「・・・伝わればいい。」
「え?」
「オレの想いが、貴様に・・・に伝われば・・・。」
目を閉じ、意識を集中させている。
飾った言葉が見つからない。
心の中は、不思議と静寂で素直。
そう。
”愛している、誰よりも・・・この腕で護っていきたい。”
「・・・嬉しいよ。」
「そうか。」
「もっと、もっと早く知ってたら・・・
こんなに不安でいっぱいにならなかったのに。」
「、伝われば良いのだ。
貴様を想う・・・オレの心が・・・・・。」
微笑むをもう一度腕の中へ。
伝わるのは想い。
”貴方が傍にいてくれることが、私のしあわせです。
愛してる、蓮・・・いつまでも、傍にいて。”
消えていくときは共に。
今は光の中へ・・・・・。