いつものように、ぼっちゃまは修行に励んでいなさった。
様とのお約束の時間は過ぎているというのに・・・・・。
『・・・様とのお約束の刻から、随分と過ぎております。』
考えた挙げ句、私が役不足ながら様のお相手をさせていただくことにした。
わざわざ知らせに来てくれて、ありがとう・・・馬孫。」
様は、微笑んでおられたが・・・なんとも悲しそうにしていらっしゃった。
「いやいや・・・蓮はこれでうちでタダ飯食うのが5回になったんよ。」
「ほ〜ら、も行ってくれるって。じゃ、これお願いね、。」
アンナ様の厳しいお言葉も、様が優しくぼっちゃまに促してくださって・・・。
『瞳に涙を浮かべて・・・お一人で買い物に行かれました。』
『ぼっちゃま、どうか様のお心を無駄になされぬよう・・・。』
椅子から立ち上がってツカツカと扉の方へと向かわれる。
わかっているが、私はぼっちゃまと・・・様が心配だった。
「れ、蓮・・・どうしたの?トレーニングで来られないんじゃなかったの?」
「きっ、貴様・・・その能力、なんとかならんのか!」
「貴様じゃないって。だって。ほら、呼んでごらん?」
ぼっちゃまがしあわせになるのは、この馬孫もこんなに嬉しいことはない。